【妊活ブログ1話】30歳、まだ妊娠できると思ってた私へ


はじめに

25歳で結婚したとき、子どもは自然にできるものだと思っていました。
周りよりも少し早く結婚したから、きっと自分も早くお母さんになれる。

そう思っていたのに、気づけば私より後に結婚した友人たちは次々にママやパパになっていて。
その姿を、どこか他人事のように見ている自分がいました。

今、私は30歳。妊活を続けています。
これまでに何度も心が折れて、そのたびに妊活をお休みしたり、立ち止まったり。

まさか自分がクリニックに通う日がくるなんて、結婚したばかりの頃は想像もしていませんでした。


私の妊活ストーリー

母が私を産んだのは25歳のとき。
私も「それくらいで子どもを授かるもの」と、どこかで思い込んでいたのかもしれません。

結婚式が終わってすぐに避妊をやめて、「いつでも来てくれていいよ」と
子どもを迎える気持ちで過ごしていました。

でもその頃は、仕事も忙しくて、正直、ちゃんと妊活と向き合っていたとは言えませんでした。
夫も「まだ早い」と思っていたようで、私たちの間には微妙な温度差がありました。

タイミングが合わず喧嘩も増えていき、何度も泣いて、
やがて「妊活の話をするたびにぶつかってしまうなら」と、話し合い自体をやめてしまいました。

仕事は充実していたけれど、家庭や妊活との両立に限界を感じ、
28歳で一度、仕事を辞めることを決めました。


はじめての妊娠と、流産

その決断のあと、2ヶ月ほどで妊娠が分かりました。
でも、妊娠約6〜7週の初期の段階で、妊娠継続が難しいことがわかりました。

手術はせず、体が元に戻るまでに3ヶ月ほどかかりました。

その後は1年以上、妊活をお休みしたり、身内の不幸があったり。
再び妊娠することはありませんでした。


再び歩み始めた妊活

30歳になる少し前、夫の提案で不妊治療クリニックを受診し、2人で検査を受けました。

大きな異常はなかったものの、私は排卵が遅れがちで卵胞が多め。
「PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)」の可能性を伝えられました。

夫は「前に進んでるよ」と言ってくれたけれど、
当時、一緒に向き合ってくれなかった悔しさや寂しさは、今でも少し心に残っています。

それでも今は、少しずつ治療を始めていこうと決めています。
流産の原因も分からないし、これからどうなるかも分からないけれど、
「前に進んでみよう」と思えるようになりました。


2回目の妊娠、そして…

2回目の妊娠では、1回目にはなかった軽いつわりがありました。
匂いに敏感になったり、気持ち悪さを感じたり。

だからこそ、「今回はきっと大丈夫」と信じていました。

でもある日、自宅で突然腹痛と出血が。
病院に電話をかけたとき、保留音の向こうから赤ちゃんの泣き声が聞こえてきて……
「なんで私だけ……」と、胸が締めつけられるような気持ちでした。


私が気づいたこと

過去を悔やんでも、時間は戻らない。

けれど、悲しい経験があったからこそ、
夫が変わってくれたのかもしれない。

涙が止まらない日もある。
誰にも会いたくない日もある。
もう全部投げ出したくなる日だってある。

それでも、これはきっと「次へ進むための時間」。

思い描いていた未来と違っても、
子どもがいるかどうかが人生のすべてじゃない。

きっと、今の経験が、
私の人生のどこかで意味を持つと信じて。


おわりに

ここでは、妊活や流産のこと、
心が折れそうになったときの気持ち、
日々の小さな気づきなどを、これから少しずつ書いていこうと思います。

「誰かのため」なんて大げさなことは言えないけれど、
この場所がふと立ち止まった誰かにとって、

「わかるよ」「私もそうだった」
そう思えるような、小さなよりどころになれたら嬉しいです。


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